Ricoriss リコリス

女性の「生きる」を創造する

無理に立ち直らない。「頑張れ」が重い時だってある

いつまでも、クヨクヨするな?

 
こんにちは。Ricorissリコリスの、Ricoりこです。
 
みなさんは、苦しい時期にいる時に
「頑張って」と言われ、虚無感に包まれたり
 
「いつまでも落ち込んでも仕方ないよ」など
早く立ち直るよう
急き立てられたことはありませんか?
 
 
今回は、そういった言葉さえ重い
こころの静止時期にいる方へのお話です。
 
 

 
 

チワワ

 
そのチワワに会ったのは
招かれた、ホームパーティーの席でした。
 

 
それまで会ってきた犬といえば
 
友人宅の玄関を開けた瞬間、飛びかかってきたり
感極まって、おもらしする子もいました。
 

もやし
たまにいるよね
ねぎ
あんただよ

 
 
ですがそのお宅にいたチワワは
誰が来ようが、微動だにせず
リビングの床に、のんびり横たわっていました。
 
 
家にいる他の犬たちと、戯れるわけでもなく
遠くを見つめ、違う次元に佇んでいるような
チワワの様子が気になり
 
近づいて頭を撫でてみても、何の反応もない。
 
 
しばらくチワワを撫でていると
家のご主人に言われます。
 
 
「その子は子供を産むためだけに
何年もケージに閉じ込められていたんだ。
 
だから最も、愛情を必要としているんだよ」

 
 
 

 
記憶がさだかではありませんが
ケージにいたのは、2,3年なんてものではなく
 
意識が崩れ落ちそうになるほどの
長い期間だったと思います。
 
 

「あまりの衝撃に言葉もない」

 
生きていると、そんな瞬間は時折ありますが
海外生活をしていた時
 
こころに衝撃や負荷がかかり
精神的に虚ろになったことがありました。
 

 
いつもと様子の違う自分に気づいたのが
海外の友人で
 
 
「どうしたの?何かあった?」と尋ねる友人に
 
「悲しみを感じる」とだけ伝え
それ以上の事情を、話す気にもなりませんでした。
 
 
うまく気分を回復できない自分を友人は心配し
彼女は少し躊躇しながらも
 
 
「ある問いかけ」をしてきました。
 
 
 

「Can I pray for you?」

 
「あなたのために、祈っていい?」
 
 
突然そう問いかけてきた友人に
一体何のことだか、状況が飲みこめず
 

 
反応に窮している私の手を、友人は包みこみ
軽く目を閉じてから、言います。
 
 
「I Pray————」
 
 
彼女は敬虔なクリスチャンでした。
 
 
 
次の瞬間、流れるような英語の祈り言葉が
次から次へと、友人の口から発せられ
 
それは即席の詩のようにも
メロディーのない、歌のようにも聴こえました。
 

 
祈りの言葉を聞くたびに
 
こころの奥に埋もれていた
疲れや苦痛が、じんわりと浮かびあがり
けれどそれは、嫌な感覚じゃない。
 
 
自分の手を包みこむ
友人の手の温もりを感じながら
 
 
「神の御名みなにおいて
あなたの悲しみが癒されるよう」

 
などという言葉を聞いていると
こらえようもなく、涙がこぼれてきます。
 
 
それは3分ほどの出来事でしたが、祈りの後
深い癒しを感じたことを、友人に伝えました。
 
尚も自分を心配してくれた友人は後日
彼女が通っている教会に
私を連れて行ってくれました。
 

 

教会には

 
国籍も様々な、たくさんの人々がいて
友人は彼らとともに、祈りを捧げていました。
 
 
何故、たった数分の祈りで
ああも精神が清められたのかは
教会での友人の姿を見ていると、腑に落ちます。
 
 
こうして人生を信仰と生き、全存在をかけて
祈りに向き合ってきた友人は
 
鍛え抜かれた意識の1つとして
祈りの力を、彼女の内側に有している。
 

 
友人はもっともらしい説教を浴びせるのでも
きれいな言葉を並べたて
「前を向いて頑張れ」とも言いません。
 
 
彼女はただ、私の苦痛の前にひざまずき
 
それ以上
苦しみに閉じ込められることがないように
正しい道筋を見つけていけるように
 
意識の深い部分から
呼びかけてくれたのだと思います。
 
 

ホームパティーでは

 
リビングで遊ぶ、他の犬たちから離れて
チワワはずっと、静かに佇んでいました。
 
 
何も見ていないようなチワワの瞳は
 
ケージから出ても
何も終わってはいない厳しさを
示しているようでした。
 

 
多くの命を宿しながらも
全てから引き離されてきたチワワは
 
私が体を触っても
拒否もしなければ、一瞥もしない。
 
 
 
友人が祈ってくれた後
私は「八百万やおよろずの神」の話をしました。
 
何だそれはと笑う友人に、言います。
 
 
「すべての中に神が宿る、って考え方だよ。
 
その考えが一番しっくりくるから
私は特定の宗派をもっていない。
 
 
だけど、祈りの力は信じているよ」

 
 

 
横たわるチワワのお腹に手をおき
身体を撫でながら
 
友人がそうしてくれたように、こころの中で
このチワワが、ケージの内側で抱えてきた
思いの前にひざまずきます。
 
 
世界からとり残され
もう何も興味を示さなくなったようなこの子に。
 
 
この世界に
海や空を与え、太陽光に虹の7色を込めた
人智を超えた何かに向かって
 
この子がやすらかだと思える世界に
繋がっていけるよう
 
意識の深い部分から呼びかけます。
 

 
チワワは目を閉じ、寝転びながら
身体を撫で続けられています。
 
 
数10分がすぎ、そろそろ皆の元に戻ろうと
チワワの身体から、そっと手を離そうとした時
 
手の中に、何かが動く感触を感じました。
 
 
少し動きのあるそれは
眠っていると思っていた、チワワの頭部で
私は思わず、彼女の動きを注視します。
 
 
 
八百万やおよろずの神————
 
星の数ほどいる神なら、そのうち何人かは
振り向いてくれるんじゃないか————
 
 
 
チワワは少しカーブを描く、私の手のひらの中に
何度も何度も、頭をうずめ
 
撫でつづけるよう、言っています。
 
 
 
声もなく
手のひらへと戻ろうとするその姿は
 
彼女が初めて表してくれた
小さな意志でした。
 
 
 
 
 
 
 
 

最後に

祈りをともなう「癒し」という領域には
130を超える、科学的研究があり
 
これらの実験結果の半数以上が
祈りが実際に効くことを、強く示していた
 
Larry Dossey 医学博士 祈る心は治る力

 
苦しみは全てを固定化し
私たちの精神を、硬直へと追いやります。
 
 
だからこそ祈りで、今感じていることを
こころの内側から解放、吐き出しつつ
それが内側に定着し、硬化するのを防ぐ。
 
祈りにはそんな
精神的な防波堤の役割も、あるように思います。
 
 
今「頑張れ」と言われるのも、しんどい。
けれど自分なりに、少しずつでいいから
前を向いていきたい方は

  • 「何に苦痛を感じているのか」
    普段、実はあまり自覚できていない
    こころの思いに耳をすまし
    思いをあえて、言葉にして吐き出しながら
  • その状況に対し
    「善きこと」が行われるよう

「祈り」による自己表現によって
一呼吸おく時間を、持ってみてください。

 
今の状況や、自分を見つめ
祈りにも似た、静かな内省が必要な方や
気持ちを立て直していく機会が必要な方は
 
自分自身の思いに寄り添う。
 
オンライン・カウンセリングコースをどうぞ

 
 

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Ricoriss Ricoりこ
Ricoriss主催、心理カウンセラー/サウンドセラピスト
 
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