「え?できる人がやってくれれば、いいんじゃないの?」論争

「え?できる人がやってくれれば、いいんじゃないの?」論争

「できる人が、やればいい」

 
こんにちは。Ricorissリコリスの、Ricoです。
 
みなさんは、何か得意技能を持っていますか?
 
 
今回は私たちがそれぞれ持つ、得意技能に対して
 
「あなたの方ができるのだから、やってほしい」
そうお願いして、炎上していた方のお話です。
 
 
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炎上・ネットの質問コーナー

 
その質問コーナーには
 
「友人にある用事を頼んだ」
投稿者の女性の話が、掲載されていました。
 

 
その女性いわく
 
「私の友人は
その用事に精通している、スペシャリスト。

彼女なら、完璧に用事を済ませられる」
 
 
そう思って、友人に用事を頼んだのに
友人は、依頼を拒否。断られた女性は
 
 
「なぜ?
友人にとってこんな用事、簡単なはずなのに」

愚痴をこぼしていました。
 
 
そんなネットのコメント欄には
「自分の用事なら、自分でしろ」と非難が殺到。
 
あまりの炎上ぶりに、思わず目を引きました。
 
 

もやし
全員暇だね
ねぎ
あんたもだよ

 
ですがある時、ふと思いました。
 
 

「自分も似たようなこと、やっていたのではないか」

 
それはシンガポールで、働いていた頃の話です。
 

 
ある時、会社で
グループで、ある課題について話し合い
それを皆の前で発表する、研修会がありました。
 
 
グループの皆は、英語が堪能。
 
そんな彼らに切りこめるような、鋭い意見も
英語力も乏しいと、感じていた自分は終始
 
皆の発言をまとめる、書記役に徹していました。
 
 
そして話し合いが、ひと段落すると
グループメンバーに言われます。
 
 
「じゃ、発表は君ね」
 
 
 


 
「(でもさ皆の方が、英語カンペキなんだし)
他の人が、発表した方がよくないか?」
 
 
微妙に抵抗したものの、発表役は自分で決定。
 
 
先程まで、やたら喋りまくっていたメンバーも
「自分は発表しない」と、断固拒否します。
 
 
発表まで、残り10分。
 
 
突然、プレゼンできるか焦り
失態を晒すのではないかと恐れ
 
「ネイティブが話した方が、早いじゃないか」
 
と、こころの奥で振り出しに戻りつつも、ひたすら
書記でまとめたノートと、睨めっこします。

 
だけどもう、やるしかない。
 
 
どこをどう、強調するか。
話のリズムや間は、どうするか。
 
火事場のバカ力で、プレゼンを
組み立てる自分には、集中力がありました。
 
 

「あなたの方が、できるでしょ?」


 
「あなたの方が、この用事に精通してるし」
「あなたの方が、英語を話せる」
 
 
「だから私より有能な、あなたからしたら
こんなの、大したことないでしょう?」

 
 
でもその有能な彼らは
私たちが有能かどうかを、見ているのではなく
 
 
どれだけその問題に、自分のこころと力を
振り絞っているかを見ています。
 
 
 
それは当時
会社の同僚と行った、カヤックと同じで
 
自分がパドルを漕ぐのをやめれば
その後は静止した空間に、留まり続けるだけ。
 
 
助言や励ましをくれる、他のカヤックはあっても
彼らは自分の船を降りてまで
 
自分のカヤックを、漕いでくれる訳じゃない。
 
 
会議室には、何をどうあがこうが
ネイティブのように話せない、自分がいました。
 
 
けれど自分の持つパドルを離しては
私たちはどこにも、辿りつけません。
 

 

発表までの時間

 
突然、思い出したのは
同じ部署で働く、日本人の上司の姿でした。
 
 
ネイティブじゃなくても、威厳と確信に満ち
英語でプレゼンする、上司の後ろ姿は
 
海外で働く日本人として
学ぶものが多くありました。
 
 
「そうだ。上司のように動揺するな。
短く言い切れ。引いちゃいけない」

 

 
そう自分に言い聞かせ、ついでに
「上司の魂が、自分に乗りうつった」設定にして
挑んだ弾丸プレゼンは
 
 
凄まじい冷静さと共に、聴衆を引きつけながら
堂々と話しきっている
不思議な手応えがありました。
 
 
そして上司がいつも、そうするように
「締めの言葉」を、鮮やかに言い切ると
 
突然皆から、惜しみない拍手がおこり
 
 
その瞬間、乗りうつった上司の魂は
緊張と共に、空に帰って行きました。
 

 

あなたの方が、できるけど

 
「私も私なりに、やってみる力」
 
その力に手を伸ばすと、時に予想しなかった拍手と
 
今まで見たことのない景色が
運ばれてくることがあります。
 

 
一方で、自分の得意技能をアテにされ
「何かを頼まれる側」の方も
 
相手の限界値や、見通しも立てずにただ
「自分でやって」と、跳ね返すだけでは
 
そのまま我流で突き進んだ
相手のカヤックが転覆し、結果自分も
巻き添えをくらうことだってあります。
 
 
 
全部、相手がやってくれる優しさは
自分を永遠の未熟にもすれば
 
全部、自分がやらなくてはいけない厳しさは
自分を成熟へと、向かわせることもある。
 
 
でもその片側だけでは
人生を泳ぎ切ることはできません。
 
 
 
いつも通勤時、バスで通り過ぎる
マーライオンを横目に
 
「君のように果てしなく、英語を吐き出せたら」
 
 
ぼやく自分を乗せてバスは走り

マーライオンが見据える先には
ボートに乗った人々が、今日も大海を目指します。
 
 

 

最後に

 
現在、オンラインコース、リニューアル中。
 
新しい形式の、カウンセリングコースに
生まれ変わり予定です。

 
 
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