私たちは何らかの役を演じています
楽したい一心の人は「楽な役回り」を
損な役回りを背負っている気がする方は
「損を被る役回り」を。
今回は、微妙な役回りを請け負いやすい。
それが板についている気がする方のお話です。
私は何役?
こちらはオーラソーマ、66番ボトル
「女優・ビクトリアのボトル」
先日の個人セッションで、選ばれたボトルです。
優しいバイオレットと、ピンクの可憐な色合いが
「女優」のボトル名に相応しく
このボトルを選ぶ、クライアントさん達は
「女優」というボトル名を聞くと、一応に
「おぉ!」と驚きます。
そんな「女優」のボトルを見て
ある実話を思い出しました。
ある日、ある男性が
友人男性と、夕食の約束をした時のこと。
男性は「当日は、妹も連れてくる」と
友人に伝えるのですが
約束の日、男性が連れてきたのは
世界的な大女優、オードリー・ヘップバーンでした。
オードリー・ヘップバーンの言葉/山口路子著
突然の大女優の出現に、友人男性は
「君の妹って、オードリー・ヘップバーン?!
なんで言ってくれなかったんだ!」と驚愕。
ですがオードリーの兄は
「そうか。でも自分にとっては
普通の妹なのだ」
と答えたそうです。
オードリーは、女優でありながら
兄にとっては、ただの妹。
そして二児の母であり、ユニセフ親善大使と
様々な顔を持っていましたが
私たちも日常では、様々な顔と役割を持ち
それらの役を、演じ分けて生活しています。
そして先日
「女優」のボトルを選んだ、クライアントさんは
「長年、友人は自分の指導役で
自分は、相手の指導を優れたものとして
受け入れている役だった」と
自分と、友人とが続けてきた
「お互いの役割」のようなものに
違和感を感じるようになったそうです。
様々な場で演じられる、役割
私たちは家庭や職場、様々な組織で
頼られ役に、頼る役。
おとぼけ者に、しっかり者など
時と場に合わせ、適切と思われる役を演じます。
そしてそうするからこそ、お互いの弱さや
強さを補いながら、社会はうまいこと
回っていくのかもしれません。
ですが特定の舞台の上で
「自分としては、演じる必要があった役」を
その舞台を降りても尚、演じてしまう時。
66番ボトル「女優」は問いかけます。
「あなたはこころから、その役を望んでる?」
このボトル、下層のペールピンクは
「心臓」ハートに関連した色です。
自分としては望まずとも
立場上「特定の役割」を演じておかないと
その場が収まらなかったり
その役を演じるからこそ
上手く機能する人間関係も、状況もあります。
「女優」のボトルは、様々な役を演じる上で
場の雰囲気を察する「冷静な眼差し」に関する
バイオレットが、ボトル上層にありますが
一方でボトルの、上下層に隠れている
レッドも、無視はできません。
なぜならレッドは「怒り」に関連した色とも言われ
レッドがいわゆる「強烈になった」
ボトル下層のピンクは、時に
本来の意思を、押し殺し続けた後にくる
激怒を、表している場合があります。
「私はそんな役
もう受け入れたくはない」
何の役を、掴み取っていくのか
「女優」のボトル、上層のバイオレットは
「変容」に関連した色です。
女優は、様々な役を生きながらも
作品が終われば、舞台は解体され
演じた役を終え、次の新たな役を引き受ける
絶え間ない変化を生きています。
私たちは、目を見張るほどの賢さを持ちながらも
全くの無能だったり
あまりに純粋でありながら悪人で
自分の存在意義を求めながらも
別にそんなものなくても生きていけて
様々な役の断片を、意識のかけらを
つぎはぎしながら生きています。
「あなたは、何の役を演じるの?」
66番ボトル「女優」の問い。
女優は、永遠に役を演じ続けながらも
あらゆる役から、自由なのかもしれません。
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