「何となく続けている」
けれど実はやりたくないことを
自分に課している状況はありませんか?
今回はだましだまし自分に
無理をさせている気がする方へ。
「意識したい3つ」のお話です。
「本当はやりたくなかった」
私にとってそれは「バイオリンの練習」でした。
幼い頃、その音色に感動し
習い始めたバイオリン。
けれどその後待っていたのは
苦痛しかない、練習漬けの日々でした。
一体何のために練習してるのか
わからなくなるほど
朝から晩まで、バイオリンを弾き続け
「もう嫌だ」と限界を感じ
バイオリンをやめたころには
7年の歳月が経っていました
バイオリンをやめた翌日
「もう練習しなくていいんだ」と
不思議な開放感に包まれながらも
幼心に思いました。
「なんだこんなの。やめようと思えば
いつでもやめれたんじゃないか」
学業であれスポーツであれ
全てのものには鍛錬が伴います。
自分にはバイオリンの鍛錬は無理でしたが
世の中には、どんな厳しい鍛錬でも
続けられる人は存在します。
その女性は幼い頃から
「勉学」の鍛錬を積んでいました。
彼女は厳しい受験戦争を勝ちすすみ
学歴社会の頂点にのぼりつめた後
選ばれた者のみが働ける
世界的な組織に、就業していたそうです。
何かを続けられる人は
努力から脱落しなかった者のみが目にできる
絶対的な景色を知っています。
女性は鍛え抜かれた努力を武器に
人生を駆け抜けようとしていました。
「一体自分は、何をしているのか」
ある日、全ての意味が崩れさり
涙がとまらなくなる時まで。
「こんな道、別に望んでいなかった」
学歴社会の栄光を勝ち取るまで
己を研鑽し続けたこの女性と
幼い頃、途中でバイオリンをやめた自分とを
並列させるのも何ですが
この女性と私には「ある共通点」があります。
「親の影響」だった
涙腺が壊れるまで泣き崩れた
この女性が気づいたのは
「自分が勉強し続けたのは
ただ親に認めてもらいたかっただけ」
ただそれだけで、ここまできた事実でした。
「よくやったね」と
自分を受け入れてくれる親の温もりは
優秀な成績と引き換えに、手に入る。
「結果が出せないこと」とは
親の失望と呆れの眼差しにさらされ
出来損ないの自分が1人
取り残されることでした。
一音も間違えずに、バイオリンを弾くこと。
学業で優秀あり続けること。
本当は大して望んでいない
やりたくないことでも、逃げずに果たせば
「自分を受け入れてもらえる」
女性も私も、それ以外の道が抜け落ちたままで
生きていたのだと思います。
「全ての軸がずれていた」
そう気づいた女性は
親の称賛の延長線上にあった、名誉な仕事が
それ以上、続けられなくなったそうです。
もう他の誰かのために
学歴社会の王冠を、かぶり続けることはない。
女性は世界最高峰のキャリアを手放し
自分を取り戻せる道を探しているそうです。
私たちが前に進むためには
人生の後ろに残してきた、もう1人の自分と
向き合わなければならない時があります。
「練習が苦痛でしかないバイオリンなんて
弾きたくはない」
こころの奥で、そう叫んでいた自分を
私はそれ以上、取り残しては進めなかったし
突然、女性を襲った制御できない涙も
「そうじゃない生き方を本当は望んでいた」
内なる自分の、必死の呼びかけだったと思います。
今もし、本当はやりたいことではないけど
何となく続けている。自由を感じない方は
下記、3点の問いを自身に問いかけてください。
- 自分に課しているものは何か?
- それは何のために課しているのか?
- それはあなたをどう幸せにし
そしてどう、不幸にもしているか
立ち上がってくる自分の思いと
しっかり、すり合わせをしてみてください。
改めて自分に問いかけるからこそ
出てくる思いと、選択肢があります。
実家には
もう誰も弾くことのなくなった
バイオリンが残っています。
「本当はあなたは、どうしたかった?」
「間違えると怒られる」と
練習が苦痛でしかなかった
あの頃の、小さな自分に問いかけます。
多分そこは草原で
小さな自分はためらいながらも
ゆっくり、バイオリンを弾きはじめます。
おおよそ栄光とは無縁の
つたない音色のバイオリンを
楽しそうに弾いている。
でも自分はそれでよかった。
間違いだらけでも、下手くそでも
「バイオリンが好き」
こころからそう思える、思いそのものが栄光で
その思いとなら、私たちは生きていけたんです。
最後に「本当にしたいことは何?」
でも音楽はいいですね
全てを超えて広がっていくから
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