みなさん
疲れ果て、
途方に暮れてしまったことはありませんか?
今回は、全てに燃え尽きそうになっている方へ。
こころに留めておきたいお話です。
燃え尽きていく「よだかの星」
「よだかは実にみにくい鳥です」
そうはじまるこの物語は
宮沢賢治作「よだかの星」です。

よだかはその醜さゆえ、他の鳥たちから
嫌がられ、煙たがられていました。
中でもよだかと同じ「たか」の名を持つ鷹は
特によだかのことを嫌がり
「名前を改めなければ、つかみ殺してやる」
と、よだかに迫るのでした。
改名という鷹の無茶な要求に、よだかは
「そんなことをする位なら
いっそ殺してほしい」と言い放ちますが
鷹はよく考えるよう、よだかを諭し
飛び立っていくのでした。
私たちの日常でも
自分は何も悪いことはしていないのに
よだかのように、周囲から嫌がられたり
批判されたり、責められることはあります。
よだかは何故、自分がこうも辛い目にあうのか
わからないままで
今日も多くの虫たちを、殺しては食べ
生き延びることにさえ、悲しみを覚えるのでした。
疲れ果て、旅たちを決意する
よだかは鷹に殺される前にいっそ
遠くの空へ行こうと決心します。

生きることに疲れ果てた時、私たちは時折
「どこかに旅に出たい」と言いますが
よだかも兄弟に別れを告げ、住処を離れ
旅立つことを決心するのでした。
けれどよだかの旅は
「もう元には戻らない旅」でした。
よだかはオリオン星の方にまっすぐに
飛びながら
「どうか自分をあなたのところへ
連れて行ってほしい」と叫びます。
けれどオリオン星は、よだかを相手にしません。
同様に大犬座の星にもよだかは頼みますが
「馬鹿を言うな。
お前なんて、たかが鳥ではないか」と
一蹴されてしまいます。

決死の覚悟で旅にでて
よだかは疲れ果てた身体で、空を飛び回りますが
星たちから返ってくるのは、Noばかりでした。
悪いことは重なると言いますが
よだかは旅立った後でも
自分を受け入れてくれる星はありませんでした。
私たちも必死に現実に抵抗し、戦い
道なき道をさまよいながらも
なんの収穫も得られないことがあります。
よだかは鷲の星にも
「どうかあなたのところへ連れて行ってください。
焼けて死んでもかまいません」と叫びますが
「話にならない」と断られ
よだかはついに力を失い、地に落ちていきます。
けれども地につく、すれすれでまた
空へと飛びあがり、毛を逆立てながら
キシキシと高く叫ぶのでした。
誰にでも限界がある
空を飛び続けた、さまよえるよだかは
とうに限界を迎えていました。

それでもよだかは、どこまでもどこまでも
まっすぐに空へと昇っていきます。
寒さで胸は凍り、空気は薄くなり
ゆえに羽を、一生懸命動かさなければなりません。
羽はすっかりしびれ、涙ぐみながら目をあげ
もう一度、空を見上げる──
それが、よだかの最後でした。
私たちの世界でも、必死にもがき苦しみ続けた後
ぷつんと、こと切れるような状況を
迎える方がいます。
がむしゃらに働いてきた会社を突然、退職したり
頭を悩ませていた人間関係から
突然立ち去ったり。
よだかは、こと切れる最後の瞬間
心持ちはやすらかで、口元は少し笑っていたと
描写されています。
そしてよだかは物語の最後で、星になります。

もがき苦しんだ者にしか
たどり着けない地平というものがありますが
最後、よだかに与えられたのは
青く美しく光る、星になることでした。
その星はしずかに燃えています。
振り子は、限界まで右に行った後で反転し
今度は左側へと、逆転運動を始めます。
同様にもがき苦しんだよだかも又、全てが反転し
最も醜いものから、最も輝けるものへと
その身を変容させていきます。
今、生き方や人間関係において
何らかの難しい状況を生き、疲れ果てている方は
その状況が極限に達した時
反転した世界が待っているということを
こころに留めておいてください。
その世界は
厳しい状況を必死に生き抜いた方にだけ
差し出される世界です。
私たちも醜いよだかを生きている

星たちに拒絶されながらも
最後には星となった、よだか。
星になる力を、本来よだかは宿していました。
もがき、涙し
もう前を向いていく力さえ残っていない
疲れ果てた方へ。
よだかの物語は最後にこう、呼びかけます。
「そしてよだかの星は燃え続けました。
いつまでも、いつまでも
燃え続けました。
今でもまだ、燃えています」
最後に、オンライン・カウンセリング

疲れ果てた時、まず必要となるのは
身体の休息でしょう。
十分な睡眠と体のリセットは
こころを整える基盤となります。
オンライン・カウンセリングコースでは
こころの休息を阻害している無意識に潜む思いを
ゆっくりと探っていきます。
普段は押し込めている思いや感情が
私たちのこころを疲れさせ、私たちの歩みを
遅らせることがあるからです。
オンライン・カウンセリングコースでは
私たちのこころの内側を約3ヶ月に渡って
ゆっくりと掘り下げ
人間関係を停滞させている意識に
光を当てていきます。
外側の現実に疲れたら、次は私たちの内側にある
こころの世界に焦点を合わせる時です。
旅をするよう
こころの世界を探っていきましょう。
オンライン・カウンセリングコースは
こちらからどうぞ
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