「たくおん」さんを知ったのは
偶然見た、Youtubeの動画でした。
「ストリートピアノ」
街中に設置されたピアノを
人々が自由に演奏する、彼はその奏者でした。
今回はこころの滋養に
ストリートピアノの、Youtubeチャンネルを持つ
たくおんさんこと、石井琢磨さんのお話です。
ストリートピアノといえば
エンターテイメント性のある
スピーディーだったり、超絶技巧の曲が
Youtubeでは、ウケが良かったりします。
たくおんさんのYoutubeにも
そういった楽曲はあるのですが
初めて聴いた
たくおんさんのストリートピアノは
1音1音が、全身に優しく染み入ってきて
こころの内側にどこまでも
温かい静けさが広がるような演奏でした。
デパートや街中に置かれる、ストリートピアノは
調律もままならないものもありますが
たくおんさんはどんなピアノであれ
表現したい音を繊細に作り出しながら
演奏されているのが伝わります。
初めて見た、たくおんさんの動画は
ヨーロッパの、ショッピングモールで行われた
ストリートピアノでした。
雑踏のモール内で、たくおんさんが
ピアノを弾きはじめた瞬間
その場に
波ひとつない水辺が、出現したようでした。
美しいピアノの音に、立ち止まる人々に紛れて
何事だと、立ち止まる犬もいます。
冬のショッピングモールのピアノに
ひどくやすらかなものを感じながら
コロナ禍から続いてきた社会の緊張や
不安を包み込む、こころの癒しが
ここにあると思いました。
人の心身を穏やかに、豊かにしてくれる
たくおんさんのピアノ。
後日知ったのは、彼が世界最高峰の
ウィーン国立音楽大学の修士課程を
満場一致の、最高位で卒業されたこと。
世界の著名なコンクールの受賞歴を持つ
オーストリア・ウィーン在住の
プロのピアニストさんということでした。
たくおんさんの動画には、ピアノの調律師さんが
1年でピアノを弾き潰してしまう
と話をされている動画があるのですが
コンクール前なら、日に10時間は練習する。
美しく軽やかな音色の裏には
届けたい音を、どこまでも研ぎ澄ませ続けてきた
壮絶な努力があったのだとわかります。
美しいウィーンの街角で
鐘のように響く、たくおんさんのピアノの音に
子供たちはくるくると回りだし
青空の映える広場では
たくおんさんの優雅で軽快なピアノに思わず
ヨーロッパのご夫妻が、ワルツを踊り始めます。
たくおんさんのYoutubenには
ピアノが置かれたカフェを巡る
カフェ・ピアノシリーズや
毎回、コメントの面白さが光る
ウィーンのお菓子の食レポなどがあり
動画を見ていると
ヨーロッパの美しい空気感を感じながら
旅をしている気持ちになります。
ウィーン名物のチョコレートケーキ
「ザッハトルテ」を
たくおんさんが食レポする動画を見ながら
昔訪れた、美しいウィーンの街並みと
1ホール丸ごと、日本に持ち帰った
ザッハトルテを思い出しました。
たくおんさんの動画コメント欄には
- (身体に不調があったけれど)
「心地よくて癒された」 - 「夜、眠る前に聞いている」など
ピアノで
心身ともに癒された人々の声があります。
私自身、たくおんさんのピアノの
表現しているものの深さに
こころだけでなく、身体もじんわり温かくなり
深い癒しを感じることがあります。
こころを休め、くつろぎたい時はぜひ
たくおんさんのピアノで
心身を休めてみて下さいね
たくおんさん、おすすめ動画
こちらが初めて聞いた、たくおんさんのピアノ
「ティファニーで朝食を」から
忙しい日常に。
夜、こころを落ちつけたい方は
「月の光」をどうぞ
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