Ricoriss リコリス

女性の「生きる」を創造する

会社を辞めた。人生の転機に支えになった「シンボル」の話

あるシンボルに支えられた

 

もやし
何言ってんだ
ねぎ
まぁ聞こうよ

 
こんにちは。Ricorissリコリスの、Ricoりこです。
 
みなさんには
何故か特別で、心惹かれるものはありますか?
 
 
私の知り合いには、蝶やフクロウなど
特定のシンボルに
やたら惹かれる人々がいるのですが
 
今回は会社を辞める際に支えになった
あるシンボルのお話です。
 
 

あなたのシンボルは?

 
ちなみに私のシンボルは「鳥」です。
 
以前、シンガポールに住んでいた頃
散歩中に、南国らしい
「黄色い鳥」を見かけることがありました。
 

 
その綺麗な色の鳥を見る度に嬉しくなり
いつしか黄色の鳥がいないか
意識して街を歩くようになりました。
 
 
最初はそんな軽い好奇心だけでしたが
やがてその「黄色の鳥」が
 
どこかメッセージ性を
持っているような気になったのは
それから何年も経ってからでした。
 
 

人生の分岐点で起きたこと

 
シンガポールで働き、5年が過ぎた頃。
今後も同じ生活を続けることに
違和感を感じつつ
 
けれど即、現実を変えようと思う訳でもなく
なんとなくの暮らしを続けていました。
 
 
そんな時、例の「黄色い鳥」を見る度に思わず
考えさせられる状況が続きました。
 

 
ある時は背後から、黄色い鳥が飛んできて
ぶつかりそうな程近く、肩越しを横切っては
一気に上空を飛び立ったり
 
別の日には、空高く飛ぶ黄色い鳥を見つけ
「黄色の鳥だ」と思ったその瞬間、背後で
 
 
「Let’s Go!」
 
 
と大声を聞き、驚いて振り向くと
なんてことはない。
 
シンガポール人のお父さんが家族に
「Let’s Go!早く車に乗れ」と叫んでいました。
 
 
当時は「黄色の鳥」を見るたびに、何かを
語りかけられているような気がしたのですが
 
今思えばどの出来事も
「ここから飛び立つこと」
囁かれていた気がします。
 
 
そうしてある時、日本に帰ろうと一大決心し
退社の意思を、会社に伝えようと思いました。
 
 
そしてある日の会社で
「話がある」旨、上司にメールを書き
 
送信ボタンを押そうとした時、それは起こりました。
 
 

送信ボタンが押せない

 
「シンガポールにいても
自分のしたいことはできない」

 
結論は出ていましたが、気持ちのどこかでは
 

「この送信ボタンを押せば、全てが終わる。
ハードだけど、守られた会社生活も。
居心地のよかった海外生活も」

 
 
そう思った瞬間、思考が止まり
もう押すしかないはずの送信ボタンを
押せなくなりました。
 

 
仕方なく、固まった指から窓に目を逸らし
思いました。
 
 

「私の席からは、いつも鳥が空を飛ぶのが見える。
 
だからもし、いつものように
鳥が飛んでいたら、送信ボタンを押そう」

 
 
会社を飛び立つことと、飛ぶ鳥を掛け合わせ
安易にも、鳥に引導を渡してもらおうと
空を飛ぶ鳥を、しばらく待ち続けたのです。
 
 

鳥がこない

 
けれど、どうしたことか。
 
こちらの浅はかな願いを見透かすように
窓には、何も飛ばない空だけが見えました。
 

 
「……鳥、こないんじゃないか?」

 
数十分が経ち、何も起こらない窓を見て
本当に鳥はこないのでは、と
強く感じはじめた時
 
私は外側に向かい、動揺していた意識を
自分の内側にひき戻す必要性を感じました。
 
 
そうして心を鎮め、自分に尋ねました。
 
 

「もしこの送信ボタンを押したら
私は何を失うんだろう」

 
 
すると自分の内側は、小さく答えました。
 
 
 
 
「何も」
 
 

「何も、失わない」


 
社会的に守られた生活や、経済力。
それら全て、送信ボタンを押せば失う。
 
それは私を待ち構える
明らかな現実でしたが一方で
 
 
自分は何も失わないと
ぶれることのない強い意識もまた
こころの奥底にあるのに気づきました。
 
 
その瞬間、動揺や緊張が抜けていき
「ああ、それなら」と落ち着いて
送信ボタンを押すことができました。
 
退職の意思を聞いた上司は

「人生は一度だけ。好きなことをして欲しい」

と決断を後押ししてくれました。
 
 

海外生活が、会社生活が終わった

 
退社の意思を伝えたその日は
日本に一時帰国するのと、同日でした。
 
 
安堵と疲れを感じながら、会社から家に戻り
 
即、空港に行こうと
駅のホームで電車を待っていた時
それは起こりました。
 

 
人もまばらなホームに電車が来たので
目線を上げ、正面を向いた瞬間
 
 
私の目は、目の前に立つ男性が背負う
バックの模様を捉えました。
 
 

「鳥」

 

 
そこには鳥の羽がふわりと
開いている絵が描かれていました。
 
 
ずっとやってこなかった、窓の外の鳥。
 
 

「ああなんだ。今、見せてくれるのか」

そう思った瞬間、涙がこみ上げてきました。
 
 
 
他の人にしたら、一般的に考えたら
鳥という、ただそれだけの話です。
 
けれどその日、鳥というシンボルは
自分にとって、全く意味合いが異なるもので
 
 
人生の舵を切り、次の舞台に飛び立つその時に
「一緒にいるよ」と寄り添ってくれた
あたたかいシンボルでした。
 

 
自分にとってゆかりを感じる
特定の動物や植物。
 
その中で「自分はこれ」と定めたその時から
そのシンボルは
私たちの生活に独特のタイミングで現れ
 
何かを、語りかけてくれるかもしれません。
 
 
「元気?」と挨拶のように現れる時もあれば
気持ちが挫け、悲しみがある時に見かけたり。
または注意喚起の為に、出没するかもしれません。
 
 
空想だと言ってしまえば、それまでの話ですが
現実の中にもう一層
 
自分のこころだけが知っている
意味や物語を意識して生活してみると
世界はより、豊かな表情を見せてくれる気がします。
 
 
ちなみに退職意思を伝えたその日
一時帰国のために訪れた空港にも、それはありました

 
 
 
人生の転機にいる方。こころの棚卸しをしたい方は
オンライン・カウンセリングコースをそうぞ
 
普段見落としがちな、思いや感情を含め
今後どうしていきたいか内省しながら
こころを整える機会になります

オンラインカウンセリング


 
 

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心理カウンセラー/サウンドセラピスト
 
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