こころの内側にある「音」
こんにちは。Ricorissの、Ricoです。
先日、オーラソーマの69番ボトル「鳴り響く鐘」を
選んだクライアントさんがいました。
このボトルは「鐘の音」に関係するのですが
今回は、私たちのこころの内側にある
「音」についてのお話です。
「音」というと
昔、ラオスで聞いた、鐘の音を思い出します。
その鐘は、ラオスの寺院の屋根に付けられていて
風が吹くたび揺れて、音が響く様式でした。
お坊さん達にとって、その鐘の音色は
日常の一部で、なんら普通の鐘なのでしょう。
ですが自分にとっては
もはや寺廻りより、その鐘の音でした。
それまで数多くの
東南アジアの寺巡りをしましたが
聴いたことのない
美しい響きのラオスの寺院の鐘に
「なんてきれいな音だろう」と
立ち尽くしていました。
神聖なものを、つなぐ音
「鐘」の歴史は古く
古代エジプトから、あったそうです。
鐘は、祝典行事や裁判をおこなう際。
時の切り替わりを告げる、など
様々な用途で使われていましたが
元は
「神々と人間をつなぐもの」だったそうです。
そんな風に言われると
ラオスで聴いた、あの鐘の音は
お坊さんに、変な外国人だと思われてもいいから
時間の許す限り、そばにいて
音を聴いていたい程、神秘を感じる音でした。
ですがラオスの鐘を思い出す時、不思議なのは
「何故、そんな寺に行ったのか
全くわからない」
もしかすると、ラオスかさえも定かでなく
どこの寺かも、何故そこへ行ったのかも謎。
記憶から抜け落ちていて
全く思い出せないのです。
その感じ、オーラソーマに似てる
「オーラソーマのこと、全く知らないけど
なんとなく来てしまった」
そう話すクライアントさんは結構います。
オーラソーマでは、100本以上のボトルから
4本のボトルを選ぶのですが、選んだ後
「何故このボトルを選んだのか、わからない」
とクライアントさんはつぶやきます。
なぜオーラソーマを試そうと思ったのかも
なぜ特定のボトルを選んだのかも、わからない。
けれど確かに、ボトルは選ばれていて
選ばれた色を元に、クライアントさんは
自らの「こころの世界」を旅していきます。
その内的な旅を通し、見えてくるのは
今までひた隠しにしてきた、思いだったり
本当は望んでいたけれど
いつの間に忘れてしまった、自分の姿。
様々な意識が、内側から鳴り響いていて
オーラソーマに訪れるクライアントさんは
こころの奥から発される、その音を
聴きに来ているのかもしれません。
辛い時はカウンセラーや、他者に
気分が上がる言葉をかけてもらいたい。
そういう時間も大切ですが
私たちのこころの奥、無意識の世界には
他人の言葉が届かない、深淵な領域があります。
そして本当の癒しや変化は
そのこころの深淵に
クライアントさん自身で辿り着き
そこで鳴り響く
「こころの音」を聴いた時に起こります。
そこへは誰も、踏み込めません。
クライアントさんが一人で
向かう必要があります。
ただオーラソーマの場合は
「たった一人」で、こころの深淵へと向かうのか
というと、そういう訳でもありません。
クライアントさんは、セッションの後
「特に惹かれる、1本のボトル」を使って
ボトルに込められた「自然の力」と共に
自らのこころの内側へと、踏み込んでいきます。
先日、オーラソーマの69番ボトル
「鳴り響く鐘」を、選んだクライアントさんは
「自分の意志を、しっかりと持っていきたい。
自分自身と、しっかり向き合いたいと思えました」
と最後に語ってくれました。
クライアントさんに、ボトルを手渡すときはいつも
クライアントさんしか、聴こえない音を
ボトルを通して、聴いてほしいと思います。
昔、ラオスだか、どこかの寺院で
鳴り響いていた鐘の音。
よくわからずに、オーラソーマにやってくる
数々のクライアントさんに、選ばれるボトル達。
「本当はこう、生きたかったんだ」と
願う世界を、ボトルの色が奏でている。
オーラソーマを訪れる誰もが
自らの内側で鳴り響く、鐘の音を聴きに
こころの奥へと、戻っていくのだと思います。
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