みなさん、AIをカウンセリングがわりに
使ったことはありますか?
膨大な情報量からはじき出される
AIの回答力には、力強さを感じますが
今回はAIと、カウンセリングについてのお話です。
苦境時に、AIカウンセリング?
私たちが苦境に立たされている際
問えば問うだけ
関連ワードを提示してくれるAIは
心強い助舟にもなりえます。
一方のカウンセリングは、私たちが発する
「悲しい」「イラつく」などの話の更に奥に
どんな思いが込められているのか──
まだ言語化されていない意識や感情を
見つめていくプロセスを辿ります。
- AIが言語的な切り口が強いなら
- カウンセリングは非言語的な感情や思いなどを
織り交ぜながら
私たちの内面を掘り下げていく点は
大きな違いといえるでしょう。
例えば「綿あめを作る機械」で例えるなら
AIが全自動で、正確な正円の綿あめを作るなら
カウンセリングでは本来
投入する予定はなかった材料も追加しながら
自分なりに形を整え
綿あめを作り上げていきます。
AIが綿あめを作るための、あらゆるデータ材料を
提供してくれるのに対し
カウンセリングは、自らの内面に耳を澄まし
「内側に潜んでいる思い」を拾い上げていきます。
AIとカウンセリングの大きな違い
そして最も大きな違いは
カウンセリングにはそこに他者がいて
クライアントさんとカウンセラーの
2人の関係性の中で
カウンセリングが展開していく点です。
カウンセリングでは
2人という異なる存在がぶつかり合うからこそ
湧き上がる思いや、見つめるべき思いが浮上し
カウンセリングが思いがけない方向性に
向かっていくこともあります。
そしてその過程を、クライアントさんと
カウンセラーとで寄り添いながら
見ていく必要があります。
アドバイスが欲しい時は、AIに尋ねる。
AIはフランクな使い方が可能ですが
カウンセリングはクライアントさんが
どれだけ自分の力を使い
自らの内面に関与しにいったかによって
カウンセリングの過程も結果も変わっていきます。
完全に制御された動きで
綿あめを作るのがAIなら
右に左に揺れ動きながら、綿あめに自分なりの
層を与え、形を膨らましていく──
そのプロセスを通過するのが
カウンセリングの醍醐味だといえるでしょう。
カウンセリングで扱うのは
機械では計測しきれない、思いや感情です。
そしてそれらの思いは
私たちからアクセスされる機会を
待っているものです。
最後に、オンラインカウンセリング
AIをカウンセリング代わりにして使うにしても
そこで提示された言葉をただ受け取るのではなく
「こう言われているけど
自分ではどう考え、感じるか」など
自発的にAIからの文章を
自分に引きつけて積極的に考えていくなら
それはカウンセリングに似たような
自己内省の機会につながるかもしれません。
今抱えている難しい問題に対し、
立ち止まって深い内省が必要な方は
個人のオンラインカウンセリングをどうぞ。
カウンセラーと二人三脚で
今現在抱えている思いにあえて迫りながら
問題を分解していくカウンセリングです
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