今回バリで滞在したのは
芸術の村として有名な、ウブド地区。
 
宿はジャングルに囲まれた
ALiLa、アリラウブドです。

 
 
部屋のバルコニーからの眺め
 
あたり一帯、虫の鳴き声が響き
木々の濃密な空気で、肺が清められるようです。

 

 
プールサイドの椅子。緑と空に包まれます。
 
アリラホテルは、朝食が有名で
豊富なメニューから、アラカルトで
好きなものを注文します。
 
自然の中で食べる朝食で、毎日幸せでした。
 
 
こちらは「世界の絶景プール」で受賞した
幻想的な、ALiLaホテルのプール。

※Alila Ubudの詳細は、こちらからどうぞ
 
アリラウブドを見る

滞在中は、スピードボートに乗って
レンボンガン島にも、足を伸ばしました。

 
 
マングローブが密生するエリアで、森林浴

 
 
心身の力が抜け、こころが静かになります。

 
 
島への旅は バリ俱楽部という
ツアー会社に頼みました。
 
 
ツアー中、きめ細やかな気配りと
丁寧な説明をしてくれます。
 
お客さんの写真を
この体勢で撮ってくれるプロ意識

 
 
その後、シュノーケルで
圧巻のサンゴ礁や、フグやニモを見た後
 
海を眺めながらのランチでした。

ウブドに戻って、お買い物を。
 
 
バリでは有名な「アタ製品」の工房
「バリハンディ」を訪れます。

 
 
手前にあるのが「アタ」シダ植物です。

 
 
アタ製品は、アタの茎を編み
燻製にした製品は、丈夫で長持ちします。
好きで自宅に5、6点、持っています。

 
 
ウブドでは、丸いアタバックが人気で
斜めがけしている観光客が、多くいました。

 
 
次はシルバー製品で有名な村へ。
良質、良心価格のお店に行きました。

 
 
繊細なシルバー細工に集中する、職人さん

 
 
こちらは「ガムランボール」

 
揺らすと、鈴の音のような音が鳴ります。
ガムランボールには、中にボールが入っていて
 
白い色のボール＝幸福、黄色＝お金、など
ボールの色によって、意味が違うそうです。

ウブドの魅力は、何と言っても「散策の楽しさ」

 
 
いたるところに
バリの美意識が凝縮された、寺院があります。

 
 
寺院に施されている、精工な石の彫刻には
思わず立ち止まり、息を飲みます。
 
人の手で、本気で作られたものを見るのは楽しい。

 
 
数えきれない程、お店が並ぶウブドで
今回の行きたかった１つが
「UTAMA SPICE」

 
 
バリに伝わる、植物の伝統の知恵を生かした
100%、ナチュラルコスメのお店で
精油やフェイス、ボディケア製品が並びます

映画の撮影でバリを訪れていた
ジュリアロバーツも
ウタマスパイスで、沢山買ったそうですよ。
 
 
 
買い物で脚が疲れたら
フット・リフレクソロジーへ。
 
散歩中見つけた、アラヤホテルの「Dala Spa」
 

 
 
今回の旅では、3つのスパに行ったのですが
ここが施術力、雰囲気ともに
一番、素晴らしかったです。

 
 
深呼吸から施術を始め、レモングラスや
スクラブを入れた、フットバスで脚を洗い
60分のフットリフレをします。
 
 
スパアワードで受賞している「Dala Spa」は
施術後に、併設されてる素敵空間のカフェで
 
クッキーとお茶を頂きながら
のんびり過ごせますよ。

 
ウブドに来たら
また来たいと思ったスパでした。

そして今回、どうしても行きたかったのが
ランプヤン寺院
 
標高、約1100mの山にそびえる
「天空の寺院」です。

 
 
到着したのは夕方。
 
階段を上がった先にある「祈りの場への扉」は
残念ながら、閉められていました。

 
 
お祈りの為に買った、花やお香のお供え物。
片道 2時間の移動も、全て無駄になってしまった。
 
 
呆然としながらも、せめてもう少しだけ
「祈りの場」の近くにいたい。
 
階段のそばで、うろついていると
そこに寺院で働いているという
若い男女に出会いました。

 
 
階段の下には
ランプヤン寺院で「有名なゲート」前で
記念撮影を撮ろうと、沢山の観光客がいて
 
彼らを眺めながら、寺で働くバリ人の男女と
色々な話をしました。

 
 
けれどしばらくして、霧が寺院を覆いだし
さすがにもう帰ろうと思った瞬間
 
 
背後で「ギィっ」と、扉が開く音がしました。
 
 
まるで仙人のようなお爺さんが
祈りの場への、扉を開けたのです。

 
「扉が開いた… まさか、入れる？！」
 
 
一緒に話していた、寺院で働く男女の計らいか
ランプヤン寺院の神々の計らいかは
今でもわかりません。
 
 
ですが先ほどまで話していた
寺院で働く女の子が
 
「あなた達のために、祈ってあげる」
と開いた扉の奥
神聖な祈りの場へと、案内してくれました。
 
 
他に参拝客がいない
完全貸切の、ありえない空間。
 
 
色とりどりの花を、指や耳、髪に挟み
聖水を浴び、聖米を眉間につけながら
 
寺院で働く女性の、誘導にそって祈ります。
 
 
「私たちの持つ、多様な側面に対して
この神聖な寺院の神に、自然に対して」
 
 
「そして、全てに対して」
 
 

「万物に神が宿る」
 
 
バリは日本の
「八百万の神」と、似た信仰を持っています。
 
 
バリの寺院や芸術品には、その細部に至るまで
職人の卓越した技巧が、宿っています。
 
そしてその技巧の奥には、もう１つ
ガムランボールの中に入っていた
「ボール」＝魂のような「核」があって
 
 
その核に込められている「思い」が
 
人々の足を止め
まるで時間が静止するかのような衝撃を
鑑賞者に与えるのだと思います。

私たち、人の内にも「核」があります。
 
何を欲し、欲していないのか
こころから、喜びを感じるものは何か
 
 
自らの内側にある
「核」の音に、耳を傾けるほどに
 
その音は曖昧だった意識に、意志を与え
 
「導きの音」を、私たちの内側から
響かせてくれるのだと思います。
 
 
 
お供え物の花の香りが香るウブドで
けたたましく響く、バイク音に混じって
 
微かに響いた、ガムランボールの音が
今でもバリを、思い出させてくれます。