人間関係を支えるのは「聴く力」。聴く力を育む、意識したい大切なこと

人間関係を支えるのは「聴く力」。聴く力を育む、意識したい大切なこと

聴く力が大切

 
こんにちは。Ricorissの、りこです。
みなさん、人の話を聴く姿勢を意識していますか?

傾聴力など、聴く力に関連する本が出版されていますが
相手の話に寄り添える力は、関係性を支える上でも大切です。

今回はそんな「聴く」ことについての話です。
 
 

 

「聴くこと」の本質を見た話

 
以前、あるドキュメンタリー番組を見ました。
 
介護施設で暮らす、シニア男性の話でしたが
この男性は昔、結婚後すぐに
妻が自死してしまう、辛い過去を背負っていました。

それから長い期間、男性は消えることのない無念や
悲しみを背負ってきたのでしょう。
彼の力ない様子からは、長年の心身の疲れが感じとれました。
 
 
今は静かに、介護施設に暮らすその男性は
週に1回、レクリエーションの一環として
俳句を習っているのですが

ある日その男性と、俳句を教える女性の先生との間で
とある出来事が起こります。
 
 

男性が、ある一句を詠む

 


かき氷 君の思い出 すぐとける

 

 
「かき氷も君も、こんな風にすぐ溶けて
消え去ってしまうよ」
 
その句からは妻の自死という、拭いきれない
現実と生きて来た、男性の無情がこめられていました。
 
 
その句を見た俳句の先生は
しばらくの間、何も言わずじっとしていました。
 
 
先生は「生徒の書いた句には、極力手直ししない」
スタンスを持っていましたが、この時ばかりは
彼女は間をおいた後、男性に言いました。
 
「来週まで、この句を預からせて下さい」
 
女性の先生は、この句を家に持ち帰り
「自分なりに考えたい」と男性に申し入れたのです。
 
 

それから、一週間後

 
男性の目の前には、先生に加筆を施された
5つほどの俳句が並んでいました。

 
かき氷 君の思い出 今もなお
 
かき氷 君の思い出 まだそこに
 
 
机に並ぶ俳句を前に、先生は尋ねます。
 
「この句の中で
あなたの気持ちに、最も近い句はどれですか?」
 
 
そう聞かれた男性はゆっくり、それぞれの句を見つめた後
「これです」と、1つの句を選びました。
 
 
 
かき氷 君の思い出 今もなお
 

 

「今もなお」そこにある

 
男性がその句を選んだ瞬間
テレビ越しからでも、はっきりと
男性の目に、光が宿ったのがわかりました。
 
 
それは今まで、閉ざされてきた
けれどずっと取り戻したかった希望の感覚に
男性が繋がったような瞬間でした。

その後、男性はこらえきれないように先生に尋ねます。

「次のお題は何ですか?」
「俳句を もっと詠みたい」
 
 
創作意欲が沸き上がり、男性の目には輝きがありました。

長い年月を超え、先生の一句越しに
妻との再会を果たした男性は、番組の最後に言いました。
 
 
「俳句を作って楽になった」

「人が恋しくなった」
 
 

「言葉にならない声」を聴く

 
「大丈夫だよ」と言いながらも、本当は辛く
「元気だよ」と微笑みながらも
こころの中では「助けて」と叫んでいる。

人間関係では
言葉が本質を語らない状況は、よくあります。

 
かき氷 君の思い出 すぐとける
 
男性が最初に作った句を見た、俳句の先生は

この句の裏側に潜む、男性の悲しみに配慮し
何もしない選択もできました。

けれど先生はあえて、この句に加筆することで
彼のこころの奥に眠る、本質的な思いを掘り起こしました。
 
 
こういった行為は、相手の繊細な領域に関わっている為
安易になされるべきではないと思います。
 
ですが先生のこの行為が、男性のこころの内に凍っていた
「表現されるのを待っていた思い」を動かしたのを見て
 
 
人の内には、言葉さえ失ってしまった声があり

誰かの話を聴く時、表面的な言葉をかき分けて
相手の「言葉を失った思い」に
耳を傾ける姿勢が、大切なのだと思いました。

 
普段相手がたとえ、屈託なく話していたとしても
 
「あなたは本当に、大丈夫?」
 
もう一歩深く、相手の思いを「聴く」姿勢が
人間関係を救うのかもしれません。
 
 

最後に

 
人間関係では、相手の言葉を聴く姿勢も大切ですが

自分自身の声、こころの内に秘めている声に
意識を向けることも必要です。
 
 
難しい人間関係で、気持ちが折れそうな時は
人間関係の「背後で動いている意識」を見つめ
自分と関係性を癒す、オンラインコースをどうぞ

 
 

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こころのコンサルタント
カウンセラー/サウンドセラピスト/
色や音を使った、こころの世界の探求を専門にしています
 
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