人は「埋められたもの」と生きている
「10年後に開封しよう」と
幼い頃、学友たちと
タイムカプセルを埋めたことがあります。
けれどそんな地中深くに埋めた
タイムカプセルのことなど、忘れた頃
こころの奥深くに
埋もれてしまったものを掘り起こす
心理の世界に足を踏み入れました。
みんなで埋めたタイムカプセルは、数ヶ月後
「不届きな子供によって掘り返された」と
風の噂を聞きました。
あまりにも呆気なく、掘り起こされてしまった
タイムカプセルですが
一方、人のこころに埋め込まれたものは
そう簡単には掘り起こせない。
まったく自覚はなくても
私たちは、己の精神の奥深くに埋め込まれ
刻みこまれたものと生きるのだと
長年の心理分析から知りました。
大人になると身につけるのは
沢山の「コントロール」です。
「相手からよく思われ
物事を優位に進めるために」
人間関係で、うまくやっていく為の
自分なりのテクニックを、身につけていきます。
けれど良かれと思って体得した
その処世術の裏側には
そのために「何者かを演じてきた自分」がいて
その自分は
植え付けられたテクニックやコントロールを
これっぽっちも、好いてはいません。
そして人間関係で、ストレスを抱える時は
こころの奥で、あれやこれやと押さえつけられ
埋め込まれてきた自分が
「もうやめろ」と
反乱を起こしている時だったりします。
埋もれたものを解放する場所
岩手県には
「風の電話」と呼ばれる場所があります。
静かな庭園にたたずむ、その電話ボックスには
電話線のつながっていない、電話が置かれていて
そこで人々は
今はもう、この世界で話せなくなった相手に
電話をかけるそうです。
地中にはタイムカプセルが
そして人のこころには
なんらかの思いが埋め込まれていますが
それがなんであれ「埋められたもの」は
今を生きる私たちと
いま一度、繋がる機会を待っていて
岩手県の「風の電話」も、こころの底の
悲しみと苦しみがあった場所でそれ以上
その人が埋もれてしまわないよう
新しい風を吹きこむ場所なのだと思います。
今回リニューアルした、オンラインコースも
私たちのこころの内側に溜め込まれ
見えなくなっていた、思いや感情に
自分なりの出口や
入口を見出していくコースです。
それは根気のいる作業ですが
オンラインコースでは、カウンセラーと共に
普段より深く
自分に寄り添う機会をつくります。
繰り返しの日々で少し立ち止まり
こころを立て直す
きっかけを作っていきたい方へ。
いつもより深く自分を見つめ
「行動につながる気づき」を得ていく
オンライン・カウンセリングコース
「人間関係の舞台裏」をどうぞ
気になる方は、ぜひお立ち寄り下さいね
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